ゲてものりょーりのシナリオBOX

TRPGのシナリオ投下用ブログです

オリジナルシナリオ「チョコレートめしあがれ」

 

 

 

チョコレート召し上がれ

 

【プレイ時間】ボイセ 1~2時間 

【推奨人数】1~2人

【推奨技能】目星、聞き耳、高校生であること

 

1.真相 

  神のたべものだと言われているチョコレートの研究をしていたイ=スの偉大なる種族。
  その中でハートのチョコレートは「わたしの心臓をあなたに捧げる」という意味があると誤解をして、本当に心臓が送られるようにした
  本人たちはいいことをしたと思って古びた洋館の地下でチョコレートの研究をしている

 

 

2.シナリオ

  時は現代日本、世間はバレンタインデー一色だ
  歩いているだけでチョコレートの広告が嫌でも目に入ってくるだろう
  最近駅前に新しくできたチョコレート屋の前にも女子高生が群がっている

   目星 店のロゴにはよく見ると洋館が描かれているのがわかる
   
    さらにアイデア 洋館には見覚えがあり、昔肝試しをしていた時に行ったことがあることを思い出す、洋館の場所についてもうる覚えながら行くことは可能だろう

 

  KP情報 ここでお店に入ることを探索者が求めた時はハート型のチョコがやけにオススメされていることや
   ハート型のチョコには「貴方のハートは彼のもの?!」と書かれていること
   食べると今まで食べた中で一番と言っていいほどおいしいことを明かしてもよい
   探索者がここで大きなハート型のチョコを買おうとした場合はそれとなく妨害しよう(心臓が入れ替わって探索者が行動不能となってしまうため)

 

  バレンタインデー当日
  男子はやけにそわそわしていて女性はチョコレートを配り歩いているのが目に入ることだろう(もちろん探索者の靴箱には何も入っていない)

  そこに親友である 手助影男(女性探索者の場合は影美)が話しかけてくる
  たわいのない日常話をしつつ、影男が幼馴染の相沢 笑(女性探索者の場合は爽)の話を振る

 

  KP情報 ここで探索者が知らぬ存ぜぬの態度をとった場合はアイデアを降らせて思い出させてもよい

 

  「相沢 笑(相沢 爽)について」
  幼馴染で昔はよく遊んでいたがとある場所へ肝試しに行ったのを最後にお互い疎遠になってしまっている
  肝試しではつけていたネックレスを落としてしまいどこかになくしてしまったことも思い出していいだろう

  探索者が思い出したところで彼女(もしくは彼)がいまだに探索者のことを好きでいることを明かす
  そして彼女(もしくは彼)は廊下の方からこちらをチラチラと見つめていることも教えてくれる

  探索者がそちらに目を向けると意を決して近づいてきて、ぎこちないながらも放課後屋上にくるように誘う
  もし探索者がそれを拒否しても、影男(もしくは影美)がせっかくだから話だけでも聞いてあげなよと背中を押す

  放課後、屋上に向かうと緊張した面持ちの彼女(もしくは彼)の姿がある

 

  KP情報 屋上にすぐに向かうと宣言するならまだついていないので影男(もしくは影美)は隠密あるいは隠れるで気配を消す

 

  彼女(もしくは彼)は駅前で買ったといいながら大きなハート型のチョコを手渡して
  「ホントは手作りしたかったんだけど付き合ってもいないし重いかなっと思ってこれにした。…でも今度渡すときは手作りを、作ってあげたいからわたしと付き合ってください!!!」
  と告白をする これに応じるかどうかは探索者次第だ

  手渡されたハート型のチョコをその場で開けるもしくは帰ってから開けるとそこにはリアルな心臓がドクドクとまるでいま取り出されたもののように脈打っている SANチェック(0///1)
  これはどういうことなのか渡した本人に聞こうとすると目の前の彼女(もしくは彼)は倒れてしまう
  脈をとると探索者が宣言した場合は心臓は動いてないことがわかる
 

 
  KP情報 ここで先生に伝える行動をとった場合は学校中で倒れた人が続出していてとてもじゃないが手に負えない状況であることが知らされる

 

  ☆ 駅前のケーキ屋に向かう

   駅前のケーキ屋はすでに人だかりができており、ケーキ屋には大勢の警察が捜査をしている
   
   警察からの情報
   ・大きなハート型のチョコを買って渡したものが全員心臓とチョコレートが入れ替わって意識が戻らない
   ・ケーキ屋はすでにもぬけの殻でどこに向かったのかなぜ入れ替わってしまったのかについてはまだわかっていない
   


   KP情報 ここでロゴについてまだ調べていない情報が出ていない場合は警察から見せてもらい、もしかしたら洋館が怪しいのではないかとほのめかす

 

  ☆ 病院にいく

   病院は緊急患者が大勢押し寄せてロビーには人だかりができている

   病院で得られる情報 
   ・運ばれたものは心臓にある部分がチョコレートになってしまっている
   ・運ばれたものは浅い息をしてなぜか生きているようだが、意識は戻らない

 

   KP情報 ここで幸運を降らせて彼女(もしくは彼)の親とバッタリと会って昔のことを懐かしんで肝試しのこと洋館が怪しいことをほのめかす

 

  洋館に向かう
  森の深いところにポツンと存在する洋館、子供のころ来たときはもっと大きな印象があるが今となってはそこまで大きくない普通の洋館である
  
  目星 最近なにかが洋館に入ったであろう形跡を見つけることができる

  洋館の扉に鍵はかかっていないので簡単に開くことができるだろう

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  洋館1F
  ☆ ホール
   
   洋館に入ってすぐ迎える場所で二階へと続く階段があり、所々床が抜けてしまったりしている

 

  ☆ 書庫

   とても大きな書庫であるが、半分くらいは朽ちて読むこともできないだろうと見てわかる

    図書館 比較的新しくよく使われている本を見つける
        読んでみるとそれは「チョコレートの歴史」のようだ

    「チョコレートの歴史」
    チョコレートは神のたべものと呼ばれており、液状にしたものに香辛料やコーンミールを入れたものが昔は食されていた

 

  ☆ 物置
 
   古びたものが雑多に置かれた部屋である

    目星 ラグビーボール状の茶色い豆のようなものがあることがわかる(知識 でそれはカカオ豆であることがわかる)
   
   KP情報 ここで幸運を振ることで古びた盾や剣を発見することができる(盾は装甲 2とする)   

 

  ☆ 大部屋

   たくさんの実験器具や自動生成の機械がところ狭しと置かれているがどうやらそのどれもがチョコレートの研究に使われているらしく独特の匂いがたちこめている

    目星 甘味料に混じって香辛料等の調味料もおかれているのがわかる

    KP情報 大部屋のチョコレートは甘いものもあれば辛いものもある。探索者がそのままチョコレートを銀のお椀に入れた場合はシークレットダイスを振り失敗したら甘いチョコレートとする

 

   ☆ キッチン

    古びた洋館とは思えない最新の設備がそなえつけられた綺麗なキッチン、棚には調味料が包丁も切れ味鋭いものが置かれている
    冷蔵庫の中には食材は入ってなく、銀のお椀が鎮座しているのみだ

     ★ 銀のお椀について
 知識 銀には毒によって変色するほかに魔術や魔物に深い関わりがあることを知っている

 聞き耳 チョコレートの匂いがかすかにすることがわかる

   キッチン全体を目星 洗い場の床に貯蔵するための扉をみつけるが、その扉には開けるための取っ手がなく代わりに真ん中が丸くくぼんでいるのがわかる

   KP情報 この扉は銀のお椀に昔の作り方で作ったチョコレートを入れて、くぼみにながしこむことにより開く。
 それ以外のものを流し込むと反応しないが、甘いチョコレートを流しこんだ時のみ「たりない」と探索者を食べてしまう
 扉に食べられると探索者はロストする

 

   2F
   ☆ 客室

     中央に茶色の人型の像がある以外は至って普通の部屋である。

   ★茶色の像について
 像の格好は欧州の貴族服っぽいものを着ていて天井を指す右腕には薄汚れたネックレスがかけられている

    茶色の像に対して聞き耳
 甘いチョコレートの匂いがする、どうやらチョコレートでこの像は出来ていることがわかる

    ネックレスに対してアイデア
 それは小さい頃に肝試しの時に落としたものだと思い出す

 ネックレスを茶色の像から外してみると「おや?それは君が落としたネックレスかい??」と像は話しかけてくることだろう
SAN値チェックはなし、びっくりはするが大道芸かなにかと思うことだろう)

 像から得られる情報
・ここにいるのは人間ではなく三角錐の化け物だが、わがチョコレートの像に命を吹き込む実験をしていたことから知能は高い
三角錐の化け物は地下で更なる実験をしている、地下への扉はキッチンの床にある
・キッチンの床にある扉はくぼみに何かを流し込むことで開くようだ

 

  ☆ 風呂・トイレ

     特に使われた形跡のないバスタブ式のお風呂、水は出るようだ

     KP情報 ここでは特に情報はないので先を促そう

 

   ☆ 子供部屋

     子供机や木馬のあるいたって普通の子供部屋である。

     目星 子供が書いたと思われる絵を見てみると仰々しい衣装を着た人物が銀のお椀を持って並々とつがれた茶色い液体を偉い人に捧げている姿が非常に多く描かれていることがわかる

     (書庫で情報を得ている人のみ)アイデア もしかしてこの茶色い液体はチョコレートではないかと思い至る

  

   ☆ 寝室

     大きなベッド以外家具の置かれていない部屋。割れたガラスから風が入り込んでいる

     目星もしくはベッドの下を覗き込む 大量のGが出てきて恐怖を覚える SANチェック(0/1) 

 

簡単なマップ

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   ★ 地下の扉を開けて入った場合

     正しくチョコレートを作り、そそぎこむと「チョコレートオイシイ」とどこからか聞こえたかと思うと扉が開かれる
     地下へと続く道は暗闇で閉ざされているので明かりが必要だろう

     下へと降りていくと甘いチョコレートの匂いと3体の円錐型の怪物が触手をうまくのばしながら研究にいそしんでいるのがわかるだろう SANチェック(0/1D6)

     怪物に近寄っていくと「人間人間だ」「なぜここに?」「もしかしてお礼でもいいに来た??」と敵意はないようだ
     そのあと怪物の誤解(心臓はひとつしかないこと)を解くと、簡単に怪物は了承し心臓を入れ替える呪文を解いてくれる

     KP情報 技能降るまでもなく素直にイ=スは聞いてくれるが、もし戦闘を開始しようとした場合は電気銃で気絶させるだけで敵対することはない

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   エンド
    無事怪物たちの屋敷を出た探索者が街に出ると心臓が入れ替わった人たちは元に戻り息を吹き返したようだ
    それから数日、病院にお見舞いに来た探索者。
    病室にいるのは少し恥ずかしそうにしている相沢 爽(もしくは笑)がいる
    どうやら心臓は戻って元気になった様子だが一応のため安静にしているようだ
    
    「ごめんね?まさかこんなことになるなんて…」

    といってすまなそうにしていることだろう。(そして告白の返事をしていない場合はここで聞く)

    探索者と相沢は恋人、あるいは友人としてこれから輝かしい青春という未来を歩むことになりそうだ


    SAN回復 1D3


3.キャラステータス

 手助 影男

 ギャルゲの親友ポジのような男性 ネットでの情報収集や足で情報を持ってくる情報屋の一面もある
 
 【STR】13 【DEX】16 【INT】11 【アイデア】55
 【CON】13 【APP】7 【POW】12 【幸運】60
 【SIZ】11 【SAN】60 【EDU】14 【知識】70
 【H P】12 【M P】12 【回避】32 【ダメージボーナス】0  

  [目星:75] [聞き耳:75][ナビゲート:40][隠密:50]
  [写真術:40][コンピューター:51][機械修理:60] 
  [言いくるめ:55][図書館:75]


 相沢 爽(笑) 

 特に参加できないのでステータスはないがAPPは14くらい

 

 イ=スの偉大なる種族

 神のたべものであるチョコレートを研究しているだけの無害生物。特に戦闘もしない

 【STR】42 【CON】26 【SIZ】64
 【INT】20 【POW】13 【DEX】10
 【HP】45 【装甲】8 【SAN】0/1d6

  電気銃 30 1d10ターン気絶    

 

 

 

 

 

男性の探索者でやった場合のケース

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女性の探索者でやった場合のケース

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